チャートを使用する時に私が一番参考にするのが
MACD(マックディー)という
テクニカル指標です。
MACDは、
Moving Average Convergence / Devergence Trading Methodの略です。
日本語訳にすると、
移動平均収束拡散手法になるのでしょうか。
私は1時間足、日足、週足を参考にして、取引をしています。
1時間足
日足
週足
情報が4つ表示されているのがわかります。
MACD(12,26)、
シグナル(9)、オシレーター(上昇)、オシレーター(下降)です。
MACDは移動平均の発展版です。
MACDに用いられる移動平均は
単純移動平均(SMA)ではなく、
指数平滑移動平均(EMA)が使用されます。
指数平滑移動平均は、新しいものほど比重が高くなるような計算をして平均を取ります。
これは、新しい価格のほうがより大きな影響を与えるのではないかという考えに基づいています。
指数平滑移動平均のことを
EMAと表し、短期・長期とそれぞれ計算します。
期間の短いほうの
指数平滑移動平均を
短期EMA、期間の長い
指数平滑移動平均を
長期EMAといいます。
短期EMAの値から
長期EMAの値を引いた差は
MACDラインと呼ばれます。
9月6日(日足)の
MACDラインは以下のようになります。
MACD(12,26)=短期EMA(12)-長期EMA(26)となります。
短期EMA(12)は45.43、長期EMA(26)は45.36であるので、MACD(12,26)は0.07です。
では、短期EMA(12)と長期EMA(26)を求めてみます。
前日の9月5日(日足)のEMA(12)は45.53、EMA(26)は45.4でした。
短期EMA(12)=平滑定数(12)×(今日のデータ-前日の短期EMA(12)) + 前日のEMA(12)となります。
平滑定数(12)=2÷(期間+1)となります。
平滑定数(12)は約0.153846、今日の終値は44.87、前日の短期EMA(12)は45.53なので、短期EMA(12)は約45.42826になります。
短期EMA(12)は四捨五入すると45.43になります。
短期EMA(26)=平滑定数(26)×(今日のデータ-前日の短期EMA(26)) + 前日のEMA(26)となります。
平滑定数(26)=2÷(期間+1)となります。
平滑定数(26)は約0.074074、今日の終値は44.87、前日の短期EMA(26)は45.4なので、短期EMA(26)は約45.36074になります。
短期EMA(26)は四捨五入すると45.36になります。
シグナルは、
MACDの値を一定期間分単純平均したものです。
9月6日(日足)の
シグナルは以下のようになります。
9営業日間のMACDの値を平均化します。
8営業日前は0.92、7営業日前は0.92、6営業日前は0.89、5営業日前は0.79、4営業日前は0.6、3営業日前は0.34、2営業日前は0.18、1営業日前は0.13、当日は0.07です。
全て足して、9で割ると、0.537778になります。
シグナル(9)は四捨五入すると0.54になります。
オシレーター(上昇)、オシレーター(下降)については、また後ほど考えるとして、これで
MACD(12,26)と
シグナル(9)の求め方はわかりました。
先程のチャート見てみますと、オレンジ色の円と水色の円があると思います。
どちらとも、
MACDが0付近ということは、
短期トレンド=長期トレンドということですから、
トレンドの転換点といえます。
この
転換点より値を上げるか下げるかで、
コモディティを買いから入るか、売りから入るか判断する一つの手段になりそうです。